モノ語り
インターネットの検索を主たる道具にして学校の今昔を調べているのですが、検索技術の未熟なためか、なかなか検索したい事柄にたどり着きません。今回は小学校などたいていの学校にはある「放送室」です。いったいいつごろから「放送室」が学校に設置された…
チェスター・カールソンが「ゼログラフィー」という複写機を発明したのが1938年。その原理をつかってジョセフ・ウイルソンが普通紙複写機の商品化に着手し、「ゼロックス914」が1959年に誕生。日本では1962年富士ゼロクスが発売開始した。富士ゼロックスのHP…
学校の未来を想像するには、現在、産業界で起こっていることを観察することが参考になります。なぜなら、「学校経営学」は常に企業の経営を参照してきたからです。銀行マン出身者が中学や高校の校長になる時代です。教員の仕事だってその仕事量を数値ではか…
近年の新しい学校建築を見ていると、廊下から丸見えというか「開かれている」教室や、廊下というにはあまりにも広いオープンスペースをもつところが目立ちます。 閉ざされた空間が「開かれた」ということに注目がいきがちですが、これは逆に考えると、「廊下…
開智学校の開校(1873年)から12年遅れて、松本の里山辺・入山辺二村の力で明治18年に完成した旧山辺学校(写真)も、開智学校とおなじ擬洋風建築でしたが、開智学校ほどにかざりは派手でなくて、車寄せの屋根は寺院建築風になっています。ここも先日見学に…
長野県上田市に「さくら国際高等学校」という広域通信制高等学校というのがあります。ここは1996年に廃校になった西塩田小学校の跡地を利用して作られた学校です。学校設置母体は「新教育システム株式会社」というところです。いわゆる「教育特区」に作られ…
新聞の折り込み広告を丹念に見ている人がいるでしょうかね。ものすごい分量ですよね。私などは、たいていはセットになったまま古紙回収のほうへ回してしまいます。買い物をしなければならない時には、近くのスーパーのチラシを見たりはしますが。 学生時代に…
ときどき腕時計を忘れてしまうことがあります。でも職場や街には時計があふれていますから困ることはそれほどありません。腕時計を買ってもらったのはたしか高校生の頃だったでしょうか。とくに役に立ったという記憶はあまりないのですが、大人に近づいたか…
保育所や幼稚園、それに小学校に子どもを通わせている親たち、そして先生たちが毎日書いてきた文書が「連絡帳」です。子どもが大きくなるとその連絡帳もどこかへ行ってしまって残っていないのが通例でしょう。考えてみれば「連絡帳」ほど学校や家庭での子ど…
体重計は昔は、学校と銭湯とお医者さんくらいにしかなかったものですが、近年では各家庭に小型の体重計があって、つねに家族の肥満を監視しています。学校の身体計測は1年に1回ですから、これはもう個人の健康管理に資するなどというものではなくて、統計…
木造校舎の写真集がいくつか発行されています。雑誌『KURA』(カントリープレス)の4月号の特集が「信州の郷愁を誘う風景 木造校舎の桜」でした。長野県下の木造の小学校校舎を6校とり上げていました。現役の小学校、陶芸家の工房兼ギャラリーとして余生を…